YCVチャンネルかながわ らく楽ウォーキング WEB版

【7月】海と大地の恵みがいっぱい!史跡が残る港町をめぐるウォーキングコース ~真鶴町周辺~

【トータル歩数】
7073
【消費カロリー】
191キロカロリー

※歩数と消費カロリーは、目安です。

①10:00 JR真鶴駅を出発!天然酵母のベーカリー「パン屋秋日和」で散策のおやつをゲット!(真鶴駅から徒歩約7分)

今回の出発点は神奈川県の西側、真鶴半島の付け根に位置するJR東海道本線「真鶴駅」。駅前にはのどかな街並みが広がり、港町の雰囲気を楽しめます。

駅前の地下道をくぐり岩方面へ。まずは散策のおやつ探しからスタート!「パン屋秋日和」は町役場へ向かう途中にある地元で人気のベーカリーです。

2019年にオープンした「パン屋秋日和」はご夫婦で営むベーカリー。東京のベーカリーで働いていたご主人が、独立をきっかけに真鶴へ移住を決意したそうです。真鶴ではベーカリーの存在が珍しく、地元の方がたくさん応援してくれているとのこと!「毎日食べても飽きない。いろいろな食べ方を楽しめるパンづくり」がご主人のモットーです。

イースト菌を使わず、自家培養の天然酵母で作る手づくりパンを提供するこちらのお店。毎日20種類以上ものパンが店頭に並びます。人気商品は「食パン」「田舎パン」や「パンオレ」など。パリッとした噛み応えのある食感が特徴です。

お店に入るとフワッといい香り♪撮影では「パンオレ」と「ドライトマトとオリーブ」をいただきました。パンオレはミルクのほのかな風味が特徴で、バターと砂糖を使い少し甘みがあります。中がふわっふわで見た目よりも食べやすく感じるかもしれません。「トーストしてジャムをつけるのもおすすめ」とご主人。しっかりと朝ごはんを食べたい時にぴったりです♪ドライトマトとオリーブはトマトの味がギュッと詰まった濃厚な一品。ドライトマトは自家製で、静岡から取り寄せたトマトを使用しているそうです。

②10:30 海と大地を肌で感じられるジオパーク!「岩海岸」の散策へ。(①「パン屋秋日和」から徒歩約15分)

つづいては真鶴の絶景スポットの散策へ!真鶴半島の東側に位置する岩海岸は、入江のため基本的に波が穏やか。岩場の多い真鶴半島の中で唯一の砂浜海岸として、夏には海水浴スポット*としても親しまれています。ときおり聴こえる波の音と目の前に広がる海の景色。清々しい気持ちになりますね!

海辺を眺めていると、不思議な色をした大きな岩や崖があることに気づきます。この付近は20万年前の火山活動で形成された土地で、真鶴は良質な「石の産地」としても知られています。江戸時代には石を産出する石丁場がこの辺りに数多く開かれ、石を加工する”石工の町”として栄えていました。

岩海岸の崖では、火山の噴火によってつくられた壮大な地層が観察できます。崖のふもとに見られる赤い岩は、流れ出た溶岩に覆われ、鉄分が熱で酸化してできたもの。まさに大地を肌で感じられるジオパークです!

*新型コロナウィルス感染拡大防止のため、今年は海水浴場の開設は中止となります

お散歩を楽しむマメ知識
歴史的名所としての一面も

1180年、現在の小田原市石橋付近で起こった石橋山の合戦。敗れた源頼朝は箱根山中や真鶴のしとどの窟に身を隠し、この海岸から房総へ逃げのびたといわれています。

③11:15 路地裏にたたずむ不思議空間「如来寺跡」へ!(②「岩海岸」から徒歩約5分)

海沿いの散策で心をリフレッシュしたら、次は少しミステリアスなスポットへ!「如来寺跡」は岩海岸近くにある珍しい史跡。細い路地の中にひっそりたたずむ不思議な空間です。

創建は江戸時代初期の1620年。石仏の阿弥陀如来がご本尊だといわれています。境内には真鶴の地形を生かし、崖に洞窟が掘られています。洞窟内には石造りの十王像や菩薩坐像、地蔵菩薩立像などが安置されており、厳かな雰囲気が漂います。

※現在は安全性確保のため、洞窟の中に入ることはできません。外から中の様子をうかがうことができます

④12:00 まさに石でできたお寺!「瀧門寺」で心落ち着くひととき(②岩海岸から徒歩約10分)

如来寺から岩海岸方面へ少し戻り、長い歴史を持つ「瀧門寺」へ向かいます。石工の町と呼ばれただけあって、境内へ続く石段には石碑や石塔がずらり!「こんなに大きな石碑がたくさん並んでいる景色は見たことない!」とリポーターのアンナさんも驚いた様子。どの石碑も歴史を感じるものばかりです。

境内近くの石段脇にある「五層塔」は、当時の彫刻技術の高さを今に伝える貴重な史跡。江戸時代初期に作られたもので、塔身はすべて一つの石からつくりあげられたものです。

石段を登りきって境内に到着!趣ある茅葺屋根の本堂が出迎えてくれます。この茅葺屋根は50年に一度、職人の手で葺き替え作業が行われ、長きにわたり美しい姿を残しています。どこか温かみのある立派な茅葺屋根は思わず見とれてしまう美しさです。

⑤13:00 ランチは「お食事処 主屋(ぬしや)」で朝どれの豪華な海の幸を堪能!(④「瀧門寺」から徒歩約15分)

港町のもう一つの楽しみといえば「海の幸」!国道135号沿いにある「主屋」は、朝どれの新鮮な魚料理がいただける地元ならではのお食事処です。撮影では漁師メシとして愛される郷土料理「まご茶漬け」をいただきました。丁寧に刻まれたアジのお刺身がふんだんに盛り付けられた、ボリュームたっぷりの一品です。

まずはお出汁をかけずにそのまま!アジはプリっとした食感でとても新鮮です。ネギやゴマなどの薬味もアクセントとしておいしさを引き立ててくれます。お茶漬けにすると、さらに一味違うおいしさに!お出汁は魚のあらをコトコト煮詰めること約4時間!丁寧にアクを取り、手間と愛情をかけてつくられた絶品の味です。

アジやワラサ、新しい名産品であるカキも水揚げされる真鶴。新鮮な海の幸がいただける、グルメな方にはたまらない場所です。

※営業時間やお休みについては、お店のホームページでご確認ください

お散歩を楽しむマメ知識
真鶴の新たな名産品「鶴宝(かくほう)」

6年間の準備期間を経て、今年2021年から販売を開始した岩ガキ。大ぶりでプルップル、クリーミーで身がしっかり詰まった、真鶴発のぜいたくな一品です。

⑥14:00 港町の景色を眺めながら真鶴駅へ。おつかれさまでした♪(⑤「お食事処 主屋(ぬしや)」から徒歩約18分)

海の幸をたっぷり堪能したら、線路沿いの国道135号線を通ってゴールのJR真鶴駅へ向かいます。このあたりは高台で、海や真鶴の街並みのすてきな景色が見渡せるのもうれしいですね!

~もっと真鶴の街を楽しみたい人は「ゆとろ嵯峨沢の湯」でリフレッシュ!~
(真鶴駅から町営コミュニティバスに乗って約9分「ゆうゆうの里」バス停下車、徒歩約1分)

日帰り温泉「ゆとろ嵯峨沢の湯」は地下約1100メートルからくみ上げる、弱アルカリ性の自家源泉を使った日帰りの天然温泉。毎分約320リットルも湧き出ているという源泉は、なめらかで優しい肌触りの温泉。体の芯から温めてくれます。

ゆとろ嵯峨沢の湯には「こちょうの湯」「ささはなの湯」と2つのお風呂があり、日替わりで男性用・女性用が入れ替わります。撮影では「こちょうの湯」を取材しました!

さまざまなお風呂が楽しめる「こちょうの湯」は景色を楽しむ露天風呂と、洞窟風呂があります。露天風呂近くには打たせ湯もあり、ここちよい刺激で肩や首のコリをほぐしてくれます。洞窟風呂は湯気が立ち込め、まるでスチームサウナのようです。お肌もしっとり、プルプルになりそうですね♪

まとめ
今回は潮風にあたりながらウォーキングが楽しめる真鶴をご紹介しました。
4kmほどのエリアで自然・グルメ・史跡巡りと、魅力がギュッと凝縮されたウォーキングコース。
近場には天然温泉もあり、小旅行気分で楽しめそうですね。険しい山道もなく、軽い運動にぴったり。
お出かけがてら、気軽にお楽しみください♪

※この記事は番組内容をもとに掲載しております(ライター:杉野 遥)
※掲載内容は、2021年6月OA(放送)当時の情報です。最新情報は、直接店舗にご確認ください。

原 アンナ

かながわ らく楽ウォーキング レポーター紹介♪

原 アンナ 1985年8月21日生まれ
   

<経歴>

2007年度 ミス名城大学

2009年度 ミス・インターナショナルファイナリスト

2016年度 食のなでしこグランプリ受賞 3代目 マルハン イメージタレント

テレビ、ドラマ、CMを中心にマルチタレントとして活躍
しながらフードアナリスト・ナチュラルフードコーディネーター、メンタルケア相談士・ピアカウンセラーなど様々な資格を取得。

2012年より「かながわ らく楽ウォーキング」のレポーターを務める。

YCVチャンネルでは「かながわ らく楽ウォーキング」の他にも「地域情報便 じもっと!!」、「地域発信バラエティー のんビリー行こう」、「テレミン体操で元気だミン!」など
地元を紹介する番組や生活に役立つ番組がたくさん。知ればもっと好きになる!
ケーブルテレビのある暮らしをはじめてみませんか?