YCVチャンネルかながわ らく楽ウォーキング WEB版

【1月号】寺社仏閣めぐりに古墳群の散策。
はるか昔の日本へタイムスリップするウォーキングコース
~海老名エリア~

【トータル歩数】
14416
【消費カロリー】
376キロカロリー

※歩数と消費カロリーは、目安です。

①10:00 相鉄線 海老名駅東口を出発。「海老名中央公園」でロマン感じる珍しいスポットを見学!(海老名駅東口から徒歩約1分)

小田急線、相鉄線、JR相模線 3つの路線が乗り入れる海老名駅周辺は開発が進む活気にあふれた街。
都会的な街並みだけでなく、数々の歴史スポットが残されているのも海老名の魅力です。
まずは駅前の横断歩道を渡って「海老名中央公園」を目指します。

にぎやかなショッピングセンターに囲まれた海老名中央公園ですが
広場には意外なスポットが!それは見上げるほどの高さの「七重塔」のモニュメント
これは奈良時代、海老名に実存した塔を再現したものだそうです。
実寸の1/3ほどのサイズだとか。本物の大きさを考えると、そのスケールに圧倒されます。
現代と奈良時代が入り混じる、ちょっと不思議な空間です。

②10:30 聖武天皇の祈りが込められた「相模国分寺」へ(①海老名中央公園から徒歩約5分)

海老名中央公園を出て少し歩くと見えてくるのが、立派な佇まいの「相模国分寺」。
石灯籠が並び情緒を感じさせる庭は、ゆったりと散策するのにピッタリの場所です。

奈良時代、聖武天皇が仏教の力で国を治めようと建立した国分寺。
国ごとに国分寺が建てられ、相模の国ではここ海老名の地が選ばれました。
その後、戦国時代に突入しお寺は荒れ果ててしまいましたが
安土桃山時代から江戸時代にかけて整備が進み、現在の地に再建されました。
境内にある立派な鐘は鎌倉時代に完成したもので、国の重要文化財に指定されています。

お散歩を楽しむマメ知識
樹齢600年の大ケヤキ

お寺に向かう途中にある大ケヤキ。その昔相模湾の入江だったこの場所で、船をつなぐ杭の代わりに打ち付けられたものと言われています。長い年月を経て根を張り、迫力ある大木に成長しました。

③11:15 広大なスケールに感動!奈良時代の香りを残す「相模国分寺跡」へ(②相模国分寺から徒歩約5分)

奈良時代に建てられた当初の国分寺の跡地であるこの場所。
その敷地の広さに、聖武天皇の厚い信仰心をうかがい知ることができます。

中門跡を通り、境内跡へ。左側には七重塔が建てられていた飛段が残っています。
七重塔にはお釈迦様のお骨の代わりとして、聖武天皇によって書かれたお経が納められていました。
海老名中央公園のモニュメントは1/3の大きさですが、実物は65メートルもの高さがあったというから驚きです。

国分寺は全国の諸国68か所につくられましたが、中でもこの場所は相模川が見え、眺めも抜群のお寺だったそう。
発掘調査により、金堂、塔、講堂などが奈良の法隆寺と同じ配置で並んでいたことがわかっています。
1200~1300年前の景色がよみがえるような広大な史跡です。

④11:45 奈良時代の国分寺を再現したミニチュアも!海老名の貴重な歴史が学べる「海老名市温故館」へ(③相模国分寺跡すぐ隣)

悠久の歴史への好奇心を満たしてくれる、海老名市立郷土資料館「海老名市温故館」。
もともとは大正7年に海老名村役場庁舎として建てられたこちらの建物。一部改修し、昭和57年に海老名市温故館として生まれ変わりました。

見どころの一つが、1階にある相模国分寺のミニチュア模型。奈良時代当時の様子を1/100サイズに縮小し、わかりやすく展示されています。
また、発掘調査で見つかった瓦なども見ることができます。蓮華の文様が多く使われているのは全国の国分寺に見られる特徴だそうです。

そしてキラキラ光る棒状の展示物。これは・・・七重塔の先端にあたる装飾品の一部なんです。
金のメッキが施されているため、今もなお輝きが残る美しい出土品です。

リアルな展示物で海老名の歴史を学べる貴重な資料館です。

⑤13:00 お寺や史跡めぐりの後は、海老名の鎮守様「弥生神社」で開運祈願♪ (④海老名市温故館から徒歩約12分)

住宅街でのんびり散策しながら少し歩くと、踏切近くに大きな鳥居が見えてきます。
ここは安産の神様(蚕影神社)など、4つの鎮守様が祀られている弥生神社。
明治時代から海老名を見守り続けてきた神社で景色も素敵な場所。
参道は春には桜が満開に。境内は木々に囲まれて凛とした空気が広がっています。

そして社務所には趣向を凝らした授与品(お守りやお札、絵馬などの総称)が並びます。
多くはオリジナルで作られたこだわりの品々。ウサギや鳥の刺繍がかわいらしいお守りや、カラフルな御朱印帳や絵馬など。御朱印帳づくりなどのさまざまなワークショップも開催しています。
開運祈願も楽しくなりますね!

お散歩を楽しむマメ知識
海老名の隠れ?絶景スポット

本殿の脇を進むと、開けた高台へ。こちらは海老名の街や大山のほか、箱根の山々も一望できる絶景スポットです。お天気の良い日は景色を眺めてのんびり休憩するのも良いですね。

⑥13:30 趣があり、ゆるやかに続く「かいな坂」で森林浴(⑤弥生神社から徒歩約8分)

緑に囲まれた趣のあるゆるやかな坂を散策。静かで空気もすがすがしい空間です。

「かいな坂」という不思議な名前の由来はある言い伝えにあります。
その昔、ひとりの姫が、この坂のあたりで追討軍に追いつかれてしまいました。
家臣たちはお姫様を守れずに全員討たれてしまったことから、家臣たちを揶揄して
「不甲斐ない」が元になり「かいな坂」と呼ばれるようになったそうです。

⑦14:00 関東最古級の古墳群「秋葉山古墳群」で弥生時代へタイムスリップ!(⑥かいな坂から徒歩約8分)

3世紀後半~4世紀(弥生末期から古墳時代初期)にかけてつくられた古墳が並ぶ秋葉山古墳群は、
関東最古級の古墳群。国指定史跡とされている貴重な史跡です。

敷地内には相模川流域を支配していた有力者のお墓と伝えられる5つの古墳があり、前方後円墳や方墳を見学することができます。
大和王朝の天皇陵とそっくりの古墳(大きさは1/5)もあり、王朝と交流があった証との説も。

森に囲まれ自然もいっぱい。歴史ミステリーにも触れられる楽しい散策スポットです。

⑧15:00 散策のフィナーレは温泉とおいしい食事!「おふろの王様 海老名店」へ(⑦秋葉山古墳群から徒歩約22分)

ウォーキングを頑張ったごほうびは温泉とおいしいランチ!
「おふろの王様 海老名店」では、源泉かけ流しの温泉とお食事が一度に楽しめます。

温泉は地下1300メートルから湧き出るナトリウム塩化物泉。
少しトロっとして肌に吸いつくようなやわらかい感触が楽しめます。
ほのかなお塩の香りで寛ぎのひととき・・・。
体が温まり湯冷めしにくいことから【熱の湯】と呼ばれています。

源泉かけ流しの露天風呂のほか、十数種類のお風呂がある充実の施設。
一人サイズの壺湯や、女性に人気の天然温泉と炭酸泉を組み合わせた高濃度炭酸泉、立ち湯などがあります。
塩サウナも完備!心も体もデトックスできそうです♪

温泉で疲れを癒したら、お食事処王寿庵でランチ!
寒い日にぴったりなのが、じっくり煮込まれたお肉の旨味たっぷりの
「スタミナ牛もつ鍋煮こみ」!野菜もシャキシャキで美味なお鍋です。
他にもボリューム満点でコスパ抜群の「ぶりのサッと炙り丼」など、メニューいろいろ。お好みの料理で元気をチャージしてくださいね!

⑨16:30 相鉄線「かしわ台駅」へ到着!おつかれさまでした♪(⑧おふろの王様 海老名店から徒歩約5分)

~海老名の歴史散策をもっと楽しみたい方は「相模国分尼寺跡」へ~
(相模国分寺から徒歩約10分)

聖武天皇により国分寺と共につくられた国分尼寺は、男子禁制の「女寺」とも呼ばれる尼寺です。
現在、相模国分尼寺跡には金堂の跡が保存されており、自由に散策ができます。

「もう少しウォーキングをがんばっちゃおうかな?」「もっと歴史に触れたい!」
という方はぜひ足を延ばしてみてくださいね。

まとめ
寺社仏閣や史跡、関東最古級の貴重な古墳群が見られる「THE 歴史めぐり」のウォーキングコース。
弥生時代、古墳時代、奈良時代…。古代の日本に続く時間旅行をお楽しみください。
自然に満ちた閑静な場所で悠久のロマンに想いを馳せて。にぎやかな海老名とは違う、もう一つの顔を見てみませんか?

※この記事は番組内容をもとに掲載しております(ライター:杉野 遥)
※掲載内容は、2020年1月OA(放送)当時の情報です。最新情報は、直接店舗にご確認ください。

原 アンナ

かながわ らく楽ウォーキング レポーター紹介♪

原 アンナ 1985年8月21日生まれ
   

<経歴>

2007年度 ミス名城大学

2009年度 ミス・インターナショナルファイナリスト

2016年度 食のなでしこグランプリ受賞 3代目 マルハン イメージタレント

テレビ、ドラマ、CMを中心にマルチタレントとして活躍
しながらフードアナリスト・ナチュラルフードコーディネーター、メンタルケア相談士・ピアカウンセラーなど様々な資格を取得。

2012年より「かながわ らく楽ウォーキング」のレポーターを務める。

YCVチャンネルでは「かながわ らく楽ウォーキング」の他にも「地域情報便 じもっと!!」、「地域発信バラエティー のんビリー行こう」、「テレミン体操で元気だミン!」など
地元を紹介する番組や生活に役立つ番組がたくさん。知ればもっと好きになる!
ケーブルテレビのある暮らしをはじめてみませんか?